【9】褒美変>野沢・谷川岳・神楽ヶ峰

【9】褒美変>野沢・谷川岳・神楽ヶ峰

■ 9:35 かぐらスキー場ゲレンデトップ 1830m 出発

手軽な初心者用のメジャールートらしく、子供までBCをやるみたいね。
大勢の人で賑わってる。

昨日の谷川岳でも気になってたんやけど、Tサンってシール登高のときに
ビンディングのヒールアップを知ってるんやろか?

Iサンの板を借りてて自分の板のビンディングと違うから使い方がわからん?
それとも斜度がゆるくて、これぐらいはヒールアップしなくてもOKってこと?

『なぁなぁ、昨日もヒールアップしてへんかったけど、
Tサンってヒールアップせえへんのかな?しらんのかな?』
とIサンに言ってみる。

『まぁ、ええんちゃう』とIサン

『でたでた!いじわるぅ~体力あるし、もうちょっと疲れてもらおうってか?( ̄∀ ̄)』

『まだこれぐらいの斜度やったらアップせんでもええやろ』とIサン

『あ・・・そ、意地悪なんはウチだけかいっ!?』

斜度があがってきたとこでレクチャーをうけるTサン

 

前を登るメンツが右側の頂に群がる枯れ枝のような人間を指差してなにやら言ってる。
もしかしてあっちが神楽ヶ峰やと間違えてんちゃうかなぁ?

『おーーーーーい!右に行ったらアカンよぉ!アッチは中尾根方面で帰り道の予定やで
神楽ヶ峰は稜線を左!その尾根向こうが苗場山!ちゃんと地図みてねーーーーー!』
と叫ぶ

赤線=実際のルート

赤線→青線=予定ルート

こちらも地図を出して確認する。
等高線の間隔と斜度
稜線から向こう、神楽ヶ峰から向こうは等高線が詰まってる。
きっちり地図読みができなくても昔ながらのエロ本同様に
目を細めてイメージすると起伏が見えてくるもんや。

ゲレンデトップから稜線までの間にすこしだけ緩くなり、
稜線まで上ってしまうとトラバースするだけ。

朝からコキコキしていた身体も諦めがついたのか、動くようになってきた。

登る、
登る

あとちょっと!

あぁ、やっぱり来てよかった!
インナーブーツの中はグッチョリ濡れてるけど・・・

■ 10:20 神楽ヶ峰 2029m 到着

今日のご褒美は“オレンジ生”

激うっまぁーーーーーー!!!

今後の行きたいルートとして神楽ヶ峰から苗場山~秋山郷までのルートを目視
今日は雪がないから当然ムリやけどなぁ

神楽ヶ峰2029m⇒苗場山2145mは夏徒歩で1時間程度
苗場の台地に登る直前に心臓破りの急登がある(;´ω`)
いったん1900mまで下りてからの登り返しや。
けっこう大変そうやなぁ

『Bさん!取って』とRちゃん
ウチの横を何かがブワっと飛んでいく

先客のボーダーのお兄ちゃんがスーパーの袋を落とした
お兄ちゃんはあわてて袋を追いかける
狭い稜線の上で( ̄□ ̄;)

『取りに行ったらアカン!あきらめろ!』とウチは思わず叫ぶ

袋を無事に捕まえたお兄ちゃんは予想通り稜線から数メートルずり落ちた。
神楽ヶ峰は狭いし、登ってきたルート以外は急登や。
よく、そんだけで済んだもんやわ。

『ビニール袋で山を汚さへん気持ちはわかるが、落ちて死んだら元も子もない』
とIサンがお兄ちゃんに言う

『うんうん、人骨で山を汚すほうが罪やで(笑)』とウチw

他人には笑い話で済ませるけど、仲間であるRちゃんには
『ウチを殺す気か?あんなもんぐらいであってもなくても慌てて声をかけたらアカンよ』とチクリ

嫌な言い方をするけど、やっぱ成長して欲しいし
ウチだってまだまだアカンタレやから人に言うことによって自分で再確認もしてるねん。

さて、いよいよ滑走や
『どのルートで降りる?
最初に予定していた中尾根ルートは少しやけど登り返しがあるよ。
誰が何をどうしたいの?
中尾根のトップまで行きたいって言うなら付き合うし、
ウチは神楽ヶ峰まできただけで満足やからやりたい人に従うよ。誰か希望はないの?』

『シーーーーーーーーン』

ええええっ?????主張なし?

誰もなんも言わないのでリーダーIサンが、神楽ヶ峰から田代エリアに降りるのも面白そうだけど、
急斜面のうえにクレパスが入ってるからそのまま降りることを提案した。

パウダーやったらいい斜面やろなぁと思われるザラメ雪の上をザックリと滑る
ちょっとしたツリーランを楽しんだらあっという間にロープウェイ駅

ロッジで昨日、谷川岳で食べずにペッチャンコになったパンを取り出し、ワインを呑んでまったり~
酔っ払うまで呑んでいたい気分や。
これも最高の自分へのご褒美やな(*^v^*)

『これからどうする?』
I枝さんはまだまだもうワンプッシュ登りたい感じ。

ウチはもう行く気ゼロ
リフト代だけ元をとるようにゲレンデをちょこっと滑ればそれでええわ。

下山予定時刻だけを決めてワンプッシュ組と下山組の二手に分かれた。
ルート図を持っているのか持っていないのかわからんかったけど自分の資料を渡して、
『ウチは昨日で満足してるし、時間を気にせずゆっくり滑ってきてね♪』と送り出した。

Iサン、Kサンとウチはゲレンデをザクザクと滑り降り下山

着替えを済ませ、ご当地ソフトを散策するがコンビニのコシヒカリアイスしかなかった。
山から下りてきたら自分へのご褒美ソフトは必須やねん!

“コシヒカリの粒入り”
うーーーーーん(^_^;)芯のある米が入ってる感じで微妙っす。

■つづく———————————>【10】