【3】予測変>野沢・谷川岳・神楽ヶ峰

【3】予測変>野沢・谷川岳・神楽ヶ峰

てんやわんやとなっている中でも卒なく動いてくれるのがゲスト参加のI枝サン

社内にあるはずのドライバーが見当たらなかったら、サっと登山センターから借りてきてくれたり
登山届けを出してきてくれたり、予定しているルートの雪の状況を聞いて情報を集めてきてくれたり
誰かがやらなくてはいけないことをちゃんと知ってはる。
こういうのは経験値以上に本人の持っている資質やね。
さすが~(*^v^*)

聞いてきてくれはった情報によると、かなり雪は融けていて、
雪崩の危険性やデブリも確認されてありクラックも多数あるとのこと
ネットで調べた1週間前と同じ情報や。

リーダーIサンはみんなの準備をしてあげててバッタバッタしてはる。
とてもやないが、ルートやロープウェイ利用をどないするか相談するような余裕はない。

======================================================================
今回の休憩を含んだゆっくりめの予定コースタイム
登り
8:30天神平-(3時間30分)-12:00トマの耳-12:30オキの耳(昼食、休憩)
滑り
13:48オキの耳-(4分)-13:52熊穴沢避難小屋
熊穴沢14:11-(下山コース合流、12分)-14:23国道脇登山口
======================================================================

登山センターのお兄ちゃんに地図をみせながら、下山予定ルートの状況を再確認したら
西黒沢の渡渉があるからオススメはできないと言われた。

『わかりました!弱い人にあわせるから往復ロープウェイ利用にします』

ロープウェイ往復2000円+ゲレンデトップまでリフト400円
VS
1日券2500円

っつーことで1日券を購入

いざゆかん!谷川の頂へ(ノ´▽`)ノ

チケットカウンターに“バックカントリーの方は片道キップのみご購入下さい”の立て札に心は揺れる。
『登山センターで往復利用のほうがええって言われたんやけど、
スキーで下山できる積雪状態なんかな?』
と念のため確認したら、やっぱ融解が進んでるらしい。

ほんまに滑って下りれんねんやろか?
ロープウェイに乗りながら登山道をチェック!
あわよくば、下りれる人だけでもロープウェイ代を
1000円分捨てることになってもスキーで下山できたらいいなぁ

一箇所、濡れるのを覚悟しなければならない幅の広い西黒沢の渡渉ポイントがある。

その他はデブリの跡があったり、木屑や流木と土で汚れた雪面があったりする程度で
担ぐことも想定に入れたらスキーで滑って下りてこれないことはない。

『この下のルートを滑って下りようっか?』とウチ
『いや、さすがにまだ板がかわいそうや』とIサン

ふふふ
このときは、板がかわいそうになることなど全くの想定外やった・・・

取り放題なほど生えたふきのとうの上をリフトで通過しゲレンデトップに到着
空は青く汗ばむ陽気なり~


 

谷川岳ってうちから移動するだけでも距離があって、山スキーできるとは知らんかったし
ウチにとってはいつかは行きたいけどめっちゃ遠い存在やったのに
トマの耳がすぐそこに見える

でも…もう11時やし( ̄□ ̄;)時間的に厳しいなぁ
無理せず行けるところまでで満足としよう!

■ 11:00 天神平スキー場ゲレンデトップ スタート

ゲレンデトップから天神尾根を少し下がった所の登山ルートとゲレンデ分岐点でKサンは
ゲレンデで遊びに切り替え、そのまま峠コースを下っていった。

天神尾根をまっすぐ進もうとすると正面は岩肌が見えているから
地図と事前データ通りに右巻き(西黒沢寄り)で鞍部まで滑り降り、そこでシールを貼る。

I枝さんはチャチャと貼って後からみんなに追いつかれることを計算の上で先に発つ。
もちろん、ウチもスグに発つ。
ウチなんてヘナチョコやからリーダーIサンがどんだけ離れていても追いつかれるもんな。

先に発つと言うのはパーティやのに身勝手な一人で行動するってことやあらへんで!
これからするであろう先の行動がわかっている上で後に目がついた状態ってことやねん。
さっさと行動できるI枝さんってステキー♪

ウチが発つ直前にRちゃんが何やら困ってる様子やった
ま、リーダーIサンが居るから任せておこう。

案の定、サクサクとIサンが追いついてきた。
せっかく早く発ったのにちょっとの時間差やった。

『あれ?Rちゃんは?』
『ゲレンデに戻った』


『え?なんで、何で?』

■つづく———————————>【4】