H28.8.10~14 北アルプス読売新道・高天原温泉 YB
犬山山岳会 北アルプス読売新道、高天原温泉他 山行報告書 |
個人山行 |
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メンバー |
B、会員外3名(計4名) |
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山名 |
烏帽子岳(2,628m)、野口五郎岳(2,925m)、水晶岳(2,978m)、赤牛岳(2,864m) (富山県、長野県) |
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山行形態 |
無積期縦走 |
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山行期間 |
H28年8月10日(水)~14日(日) |
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天候 |
晴れ |
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Time |
10日(水) 土岐インターに集合20:00-(3H30)-23:30七倉ダムP(車中泊) 11日(木) 4:00起床–(タクシー)-5:30高瀬ダム–ブナ立尾根-11:30烏帽子小屋–烏帽子岳ピストン(1h30)-13:00三ツ岳-16:00野口五郎小屋 12日(金) 5:30発-6:00真砂岳-7:20東沢乗越-8:00水晶小屋–水晶岳ピストン(1h20)9:20-(ワリモ岳ピストン)-10:30岩苔乗越-13:15水晶池-13:30高天原山荘(温泉♨&竜晶池など散策) 13日(土) 4:45発–温泉沢上り-9:00温泉沢の頭-11:30赤牛岳–読売新道–17:30奥黒部ヒュッテ(風呂.釣りあり) 14日(日) 7:00発-9:00平の渡場-14:30ロッジくろよん-15:45黒部ダム散策(レストハウス)–トロリーバス(毎時05,35発 所要16分¥1540-)–扇沢–(タクシー)–七倉ダム-18:30日帰り温泉–帰路 |
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コメント |
近年のお盆山行にしては珍しく山行期間中全ての日程にて晴天に恵まれて非常にラッキ–だった。 今回は小屋泊縦走ではあったのだが、全日程自炊に加えて奥黒部ヒュッテでツェルト泊を計画していたので、 ほぼテン泊装備に近い重量となり後半は疲れも溜まって来るので中々辛かった。 しかし全体的に時間の前後はあったが全て予定通りにスケジュールを消化出来た。 1日目:ブナ立尾根を上がり烏帽子小屋にザックをデポして烏帽子岳をピストンしたが、ニセ烏帽子から烏帽子岳のピストンがこの後の行程を考えると余分に感じたが、とにかく今回は出来る限り縦走路上のピークを踏むと言う目的があった為に躊躇わず行く事にした。その後の縦走路にて三ツ岳のピーク付近は踏んだものの三角点を目視出来ず残念であった、野口五郎小屋に到着したのはPM4時となりほぼ最後に近かった為、離れの別室へ案内されて激混み状態にもかかわらず1人に布団2枚と言う感じになってやった~と言う感じだった。初日は保冷しながら運んだ焼肉をがっつり食べて、他の宿泊者の方々より何人も良いなぁ~それ・・と言わながら、ビールと焼酎が更に美味くて飲み過ぎてしまったが、こんな時は歩荷の辛さも和らぐひとときだった。 2日目:野口五郎岳、真砂岳、水晶岳、ワリモ岳までを順調に歩き、岩苔乗越を出発したのがPM1時15分頃だった、そこから高天原までの道が暑くて風が通らなくて結構しんどかった。 特に水晶池に着くまでが辛くて、だらだらと歩いていたところ、何げない木の枝にしゃがんだ際ザックが引っ掛かり、左側の斜面に転んでしまい左足首辺りで引っ掛かかって止まった、その際に貴重な水がペットボトルごと斜面遥か下に落ちてしまった、幸い怪我も無く足首も大丈夫だったが、こうゆう何げない登山道ほど気を付けなくてはいけないと改めて感じた出来事であった。そんなこんなでようやく高天原山荘に到着したのがPM3時30分だった、早速ビールを飲みながら小屋の受付を済ましたが、昨日とは打って変って布団2枚に5人と書かれていた・・・。取り敢えず温泉の準備をして、今回の目的のひとつでもある高天原温泉に徒歩約15分またまた歩いて向かう、沢沿いに数箇所ほど岩とコンクリートで固められた直径5m程度の浴場があって、老若男女入り乱れて入浴をしていた。若い女の子はスポーツアンダーウェアーみたいなので入浴している人が多く見受けられたが、中には大胆な人もいて全く気にせず全裸丸出しの女性も居て、中々シュールな混浴温泉となった(笑)1時間程入浴を楽しんだ後は、山荘前のテーブルにて自炊&ビールとなり、午後8時30分頃には就寝した。 3日目:この日は、恐らく核心となる辛い歩き(読売新道)を覚悟してAM4時45分に小屋を出発した。 昨日入浴した温泉を横目に沢沿いを1時間程歩くと、温泉沢の頭へ向けての激登り尾根へと取付く、 ここより温泉沢の頭まで上がるのに、ガレた急登に気を使いメンバー全員が全て到着したのがAM9:00頃だった、そこから赤牛岳のピークまでの稜線は素晴らしい歩きだった。 11時30分頃ピークに到着して、昼食や撮影をして12時頃に奥黒部ヒュッテへ向けて出発をした、 この下山路が自分の中では計画段階から核心だったので心してはいたのだが、やはり長い長い・・・ ひたすら長い、奥黒部ヒュッテからの日帰りピストンだけであれば恐らく大した事は無いのかも知れないが、 温泉沢の頭までへの激登りと赤牛岳までの稜線歩きをした後に重量ザック背負っての下りはメンバー全員疲労困憊だった山荘に到着したのがPM5時30分頃になった。この山荘は風呂もあるのだが、小屋の宿泊者じゃないと風呂は入れません、風呂だけ料金も設定してません。という事で、どうしても風呂に入りたかったし、疲れてツェルト設営も面倒に思い小屋泊にしてしまった~、とにかく風呂&ビールしか頭に浮かばなくなっていてそうしたのだが、使わない物をはるばる歩荷して来た疲労感とショックが数分あったが、 風呂に入ってビール飲んだら、そんなの全く飛んでった~(笑) 酒盛り中のPM8時頃に読売新道よりまさかの下山者3名有り、3人共単独の方でそれぞれ別々の登山者との事、もう疲労困憊通り越して半分遭難状態な感じで、3人で励まし合いながらやっと辿りついたと言ってみえて、30代の1番若い男性はストックを松葉杖にしないと歩けない常態だった、横を通り過ぎる時に、お疲れ様!と声を掛けたら、「はい、有難う御座います」と言ってたから大丈夫だな、と安心した。 その日の夜は、疲れももちろんあったのだが宿泊最終日で食材を処分しながら酒を飲み、読売新道うぜぇ~と、しこたま悪口言いながら盛り上がって消灯の9時まで酒盛りして、その後爆睡。。 因みにこの日の宿泊は、4人で一部屋となって快適な最終日の就寝となりました。 4日目:さて最終日となり、外のベンチへ行くと昨日の30代の男性が自分たちのメンバーの1人に、お手製のマッシュポテトを振舞っているところだった、この方翌々見ると食材をめちゃくちゃ沢山持参していて、食べきれないからどうぞ食べて下さいとの事で、お言葉に甘えて少し頂いたのだが内心、ちょっと持ってき過ぎだろ~と思った。そうこうしているうちにメンバーの1人が歩荷に忍ばせていた釣り竿を持って、黒部の岩魚を釣って来ると言って、昨日のつまみのアタリメを持って出掛けるが1時間程して、坊主で戻りその後、平ノ渡へ向けて出発となった。到着したのはAM9時だったが船が10時20分にしか来ないので列に並んで待つ事になる、この時自分達の前には14人並んでいて、何でも船は16人乗りだから乗れない場合は、また船が往復して来るまで待たなきゃならないと、前の並んでいる人に言われて、 げげげげ~!!となる、それが分かっていたらアタリメで釣り何かしてなかったのに~と思ったが、 まあ考えてもしょうがないので、座ったままひたすら待った。そして10時20分に船が来て何とか全員待っている人は乗船できたが、船員のお兄ちゃんに聞いたらかなり定員オーバーですね、と言ってた。 反対側に到着してロッジくろよん目指して歩き出したが、またこれが長い長い。 最初は黒部湖の美しさにうっとりしながら歩くも、次第に苦行と変わる いい加減に嫌気を通り越した頃にロッジくろよん到着となり、やった~ビールとカレーライス食べよう~と思い、小屋へ行くと無愛想な小屋のおっちゃんが、食事はやってないよとの一言、 あーあ残念!!と思いながら、ビールとアタリメをつまみ行動食のパンをかじっていると、救世主現るで、朝の30代男性がパスタをお恵みしてくれた。炭水化物とビールで息を吹き返して黒部ダムまでの足取りは軽かった、そしてダムに到着して扇沢へのトロリーバスへ乗車して、扇沢から七倉山荘へタクシーを飛ばして、七倉山荘でお風呂に入ってから帰宅となった。 今回の計画は天候に恵まれてとても良かったが、自炊&ツェルト泊装備を通しで運んだ為にメンバー内でバテテしまう人もいたりして、その辺りの装備配分や行程の調整も今後の検討課題だと感じた、 特に3日目の行程内容に関して反省する内容がいくつかあったが、その辺りも今後の山行に生かして行きたいと思う。 |
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高瀬ダム出発前
烏帽子岳
野口五郎小屋
山小屋での焼肉
朝焼けの野口五郎岳
野口五郎岳より槍ヶ岳方面
水晶岳山頂
高天原温泉
温泉沢の頭
温泉沢の頭より赤牛岳への稜線
赤牛岳への稜線
赤牛岳山頂
読売新道の厄介者・・・根っこの連続と中々下がらない高度
待ち時間に釣りをする